パッケージ com.lmt.lib.bms

インタフェース BmsLoadHandler

  • 既知の実装クラスのリスト:
    BeMusicLoadHandler

    public interface BmsLoadHandler
    BMSコンテンツ読み込み処理を制御するためのハンドラです。

    BmsLoaderによるBMSコンテンツの読み込み処理をアプリケーションが制御するためのインターフェイスを提供します。 通常、BMSコンテンツの読み込み処理は指定されたBMS仕様(BmsSpec)に基づいて行われますが、アプリケーション固有の事情により 更に細かくローダーの処理を制御したい場合などに本インターフェイスを介して振る舞いを変更することができます。

    BMSコンテンツの読み込み処理はデフォルトの動作が定義されており、本インターフェイスにはその動作が実装されています。 個々のアプリケーションは自身の実現したい仕様に基づき、必要な振る舞いのみを変更してください。 変更可能な振る舞いについては各メソッドのドキュメントを参照してください。

    • メソッドの詳細

      • createContent

        default BmsContent createContent​(BmsSpec spec)
        BMSコンテンツオブジェクトを生成します。

        BmsLoaderを通して指定されたソースから解析された各種情報は当メソッドが返したBMSコンテンツオブジェクトに格納されます。 BMSの読み込みが正常に完了した場合、BmsLoader.load(java.io.File)からは当メソッドから返されたオブジェクトの参照を返却します。

        BMSコンテンツに指定するBMS仕様は、パラメータで渡されるオブジェクトを渡してください。例えBMS仕様が全く同じであったとしても、 パラメータで渡されたオブジェクト以外を渡したBMSコンテンツを返した場合、BmsLoader.load(java.io.File)の以後の処理でエラーとなり 読み込み失敗となります。

        パラメータ:
        spec - BMS仕様
        戻り値:
        BMSコンテンツオブジェクト
      • createNote

        default BmsNote createNote()
        ノートオブジェクトを生成します。

        配列型チャンネルのデータ要素は全てノートオブジェクトとしてBMSコンテンツ内で管理されます。当メソッドで返されたノートオブジェクトは BMSコンテンツ内に格納されることになります。アプリケーションが個々のノートオブジェクトに何らかの情報を付加してBMSコンテンツ内で管理させたい場合、 当メソッドでBmsNoteを継承したノートオブジェクトを返します。

        付加情報の更新はBmsNote.onCreate()を使用して行ってください。 これらのメソッドはBmsContent内部から呼び出されるよう設計されています。

        原則として、当メソッドが呼び出される度に新しいBmsNoteオブジェクトインスタンスを返却しなければなりません。 生成済みのBmsNoteオブジェクトの参照を返却するとオブジェクト内部のデータが上書きされてしまい、当該オブジェクトを持つBMSコンテンツの データ不整合が発生してしまいます。

        当メソッドで例外をスローした場合、当該例外を内包したBmsExceptionがスローされます。

        戻り値:
        ノートオブジェクト
      • startLoad

        default void startLoad​(BmsLoaderSettings settings)
        BmsLoaderの読み込み処理にて読み込みが開始された時に一度だけ呼び出されます。

        当メソッドは1個のBMSの読み込みが開始される度に、アプリケーション固有の何らかの初期化処理を行いたい場合を想定して 用意されています。そのような事情がない場合は何も行う必要はありません。

        当メソッドで例外をスローすると、後の処理で呼ばれる検査メソッドは一切呼ばれず、スローされた例外を内包した BmsExceptionがスローされます。

        パラメータ:
        settings - BMSローダーの設定
      • parseError

        default boolean parseError​(BmsScriptError error)
        BMS読み込み中にソース解析エラーが発生した場合に呼び出されます。

        アプリケーションは当メソッドのパラメータを参照することでエラー情報にアクセスすることができます。また、エラーを無視して解析を 続行するかどうかをメソッドの戻り値で制御することができます。但し、解析エラーはBMSライブラリ、および(もしかしたら)アプリケーションが BMSコンテンツをBMS仕様に従って適正に読み込めないと判断した時に発生させるものであるため、基本的にはエラーを無視することは あまり推奨されません。

        発生するエラーの種類についてはBmsErrorTypeを参照してください。

        当メソッドでfalseを返し、エラーを無視しない場合はBmsLoader.load(java.io.File)BmsLoadException例外を スローし、生成中のBMSコンテンツは破棄します。デフォルトの動作では解析エラーは無視しません。

        当メソッドで例外をスローした場合、当該例外を内包したBmsExceptionがスローされます。

        パラメータ:
        error - エラー情報
        戻り値:
        falseを返すと、読み込み続行不可としてBMS読み込みを停止します。
        関連項目:
        BmsErrorType
      • testDeclaration

        default BmsTestResult testDeclaration​(String key,
                                              String value)
        1個のBMS宣言を解析した時に呼び出されます。

        通常、BMS宣言はBMS仕様に関わらずどのようなキーと値でも受け入れますが、アプリケーションとして個々のBMS宣言の内容を 検査したい場合は当メソッドを用います。検査結果は戻り値でBMSローダに報告します。

        デフォルトの動作では、全てのBMS宣言を受け入れます。

        当メソッドで例外をスローした場合、当該例外を内包したBmsExceptionがスローされます。

        パラメータ:
        key - キー(NOT null保証)
        value - 値(NOT null保証)
        戻り値:
        BmsTestResult参照
        関連項目:
        BmsTestResult
      • testMeta

        default BmsTestResult testMeta​(BmsMeta meta,
                                       int index,
                                       Object value)
        1個のメタ情報を解析した時に呼び出されます。

        当メソッドが呼び出される契機は、BMS仕様に定義のあるメタ情報の解析が正常に行われた後です。デフォルトの動作では、 BMS仕様に準拠したメタ情報は全てBMSコンテンツ内に記録されます。アプリケーションが個々のメタ情報に対して固有の検査を行う必要が ある場合は当メソッドで検査処理を実装してください。

        解析されたメタ情報の検査結果は戻り値でBMSローダに報告します。

        BMS仕様にないメタ情報を検出しても当メソッドは呼び出されず、直接parseError(com.lmt.lib.bms.BmsScriptError)が呼び出されます。

        当メソッドで例外をスローした場合、当該例外を内包したBmsExceptionがスローされます。

        パラメータ:
        meta - メタ情報
        index - インデックス
        value - 解析後の値。データ型は当該メタ情報のデータ型に依存します。
        戻り値:
        BmsTestResult参照
        関連項目:
        BmsMeta, BmsType, BmsTestResult
      • testChannel

        default BmsTestResult testChannel​(BmsChannel channel,
                                          int index,
                                          int measure,
                                          Object value)
        1個のタイムライン要素を解析した時に呼び出されます。

        当メソッドが呼び出される契機は、BMS仕様に定義のあるチャンネルが正常に解析された後です。デフォルトの動作では BMS仕様に準拠したタイムライン要素は全てBMSコンテンツ内に記録されます。アプリケーションが個々のタイムライン要素に対して 固有の検査を行う必要がある場合は当メソッドで検査処理を実装してください。

        解析されたタイムライン要素の検査結果は戻り値でBMSローダに報告します。

        BMS仕様にないチャンネルを検出しても当メソッドは呼び出されず、直接parseError(com.lmt.lib.bms.BmsScriptError)が呼び出されます。

        当メソッドで例外をスローした場合、当該例外を内包したBmsExceptionがスローされます。

        パラメータ:
        channel - チャンネル
        index - チャンネルインデックス
        measure - 小節番号
        value - チャンネルの値。データ型は当該チャンネルのデータ型に依存します。
        戻り値:
        BmsTestResult参照
        関連項目:
        BmsChannel, BmsType, BmsTestResult
      • testContent

        default BmsTestResult testContent​(BmsContent content)
        BMSコンテンツの読み込みが完了した時に呼び出されます。

        BmsLoaderのBMSコンテンツ読み込みメソッドで指定した入力ソースからのBMSコンテンツ読み込みの全工程が完了した後、 最後に当メソッドが呼び出されます。当メソッドの目的は読み込まれたBMSコンテンツの最終チェックを行うことにあります。 例えば、BMSコンテンツ内に特定のメタ情報やチャンネルが定義されているかをチェックしたり、読み込み工程における状態の最終値が 期待する値であるかをチェックしたりなどです。

        読み込みの全工程が完了する前に検査失敗や何らかの読み込みエラーが発生し、読み込み処理が停止した場合には 当メソッドは実行されません。1回の読み込み処理毎に必ず当メソッドが実行されるわけではないことに注意してください。

        当メソッドの引数で渡されるBMSコンテンツは編集しても構いません。ただし、当メソッドを抜ける前に必ず BmsContent.endEdit()を実行して編集モードを完了させてください。編集モードのまま処理を終了すると BMSコンテンツの読み込み処理失敗と判定されてしまいます。

        当メソッドから返す検査結果にBmsTestResult.RESULT_FAILを設定するとBMSコンテンツ読み込みは失敗します。 それ以外の検査結果は全て読み込み成功と判定されます。

        当メソッドで例外をスローした場合、当該例外を内包したBmsExceptionがスローされます。

        当メソッドの既定の動作ではBmsTestResult.OKを返します。

        パラメータ:
        content - 読み込みの完了したBMSコンテンツ
        戻り値:
        検査結果